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重陽の節句とは?|重陽の節句のレシピ(栗料理、菊花料理)

重陽の節句 一言で言うなら?

長寿の願い、お祈りをする節句です。

重陽とは?語源を知る

そもそも節句とは中国の「陰陽五行説」と、いう考え方をもとにしたものです。まずは「陰陽」、ざっくりいうなら、一つの例えとして、光と影や、昼夜この現象をさしています。

次に「五行説」ですが、昔の中国では、すべてのものは「火、水、木、金、土」でできているとぃう考え方です。曜日で出てくる「月」や「日」は地球の外にあるから曜日と違い「月」「日」が含まれないわけです。五行には、色や方がなんかもあります。

ひな祭り(3月3日) 、子供の日(5月5日)、七夕(7月7日)のように奇数が重なるには「縁起が良い」とさせ「陽」(太陽=明るい)とし、お祝いの節句にしました。お祝いもですが、今と違い、衛生環境や化学が、医療が整っていなかったため、「無病息災」を防ぐ、願うものが根底にあったようです。

この1〜9の間で一番最後、強くかさなる「陽数(奇数)」9が重なることから「重陽の節句」と言われるようになったそうです。

節句は中国から伝わり、当時の日本の風習とが繋がったもの

日本は様々な文化が残っています。その多くは、身分差が出てくる平安時代から始まります。貴族や、武家のように、裕福な環境が、娯楽や習慣を生み文化が発展していったのです。その多くは、宮中による貴族から生まれるたものです。

旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろです。今でもですが、菊が美しく咲く時期です。菊は、その当時の、中国では、「仙境に咲く霊薬」。つまり、「邪気を払い」「長寿の効能」があると信じられていました。それが、日本へ伝わり、宮中の貴族の間では、菊の花びらを、酒に浮かべ、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで「邪気を払い」「無病息災」「長寿」を願う秋の節句になったといわれています。

菊の節句

重陽の節句は、別名「菊の節句」とも呼ばれます。「菊の季節」「菊酒」「菊による、邪気はらい」のイメージから、秋の節句「菊の節句」と呼ばれるようになったのです。

栗の節句

重陽の節句が「菊の節句」と呼ばれる事を話させてもらいました。実はもう一つの別名があり、それが「栗の節句」です。この由来を今度はお話ししたいと思います。この「重陽の節句」ですが節句というのは、江戸時代になると、公的な行事となり徐々庶民へと広がり内容も変わっていくものです。庶民の多くは農業にたづさわることがおおく、「豊作」というのが一つの願いでした。この頃、庶民でも手に入る秋の食材の一つに「栗」があったのです。庶民の間には、贅沢であった白米や餅米と一緒に栗を炊き込み「重陽の節句」に食べたのです。この事から「栗の節句」とも呼ばれるようになったのです。

重陽の節句が消えた訳

五節句の一つ重陽の節句は、他の「七夕」「子供の日」「雛祭り」に比べるととても知名度が低く馴染みがうすいです。

色々な事がある思いますが、菊が国花である事があげられます。戦後までの「天皇中心」の国から、内閣、民主主義によって、菊のイメージがマイナスの面をもってしまったのかもしれません。それ以外にも他の節句とは違い、イベント的な要素がうすかったのかもしれません。人形を飾ってお祝いしたり、短冊でお祈りしたり、体験できる要素や、そこで生まれるビジネス、経済活動が育ちにくかったのも一つの要因です。

私は、こうした日本の文化を文化とただとらえるのでなく、残すことにより、新たなビジネスや経済活動を生んだり、グローバルの時代に日本唯一の特徴、価値をアピールできると考えています。また、ひな祭りや子供の日の思い出は、子供からお年寄りまで、共通した思い出、体験です。なくなりつつある文化、知られていない文化や歴史を知ることで良い未来が開けるのではと思っています

重陽の節句の料理は?どんなものがあるの?

重陽の節句にも「行事食」食べるべきものは存在します。それが「栗」と「菊」それ以外にもありますが、まずはこの2つの食材を使った料理を紹介します。

「栗の節句」だけに栗を食べる

そもそも、「栗の節句」と言われるようになったのが、「栗ごはん」を食べる習慣の始まりです。「栗ご飯」は他の炊き込みご飯と違い、昆布出汁で、塩味がおすすめです。生の栗とお米一緒に炊き込むのは難しいです。そこで、生の栗を昆布出汁で茹でるようにとった煮汁を使い、ご飯と栗を別々で炊くことで失敗しなくなります。

次に「栗の甘露煮」です。栗をむく際には、一度、熱湯にけると剥きやすくなります。黄色着色するには、「クチナシ」の実を入れてした茹でをします。その後、砂糖と水を同量合わせた煮汁で、サッと煮れば栗本来の持ち味を生かした「甘すぎない」栗の甘露煮のできあがりです。

そして、手間ひまかかるけどおすすめは、渋皮栗です。渋皮栗は、渋皮のまま煮るので、すごく手間と時間がかかります。渋皮を傷つけ内容に剥き、筋を丁寧にとる作業は大変です。また煮る際にも、渋抜きをするため何度、「茹でる、水にさらす」を繰り返します。こうしてできた「渋皮栗」はとてもふっくら柔らかく、完全に渋味が抜けているため、濃い甘味でごまかす事がないため、果物のような自然の味を楽しむことができます。

「菊の節句」に「食用菊」を食べる

菊の節句に菊を食べる。山形県の特産品に「食用菊」があります。料理に食用の花を盛り付けに使うのはデッシュアート、今の料理には欠かすことのできない存在になっています。最近では飾りに食用菊は花びらをちりばめたりしますが、昔はよく、お刺身に「小菊」が添えらていたものです。

「もってのほか」由来

美しく飾りに使われる二色(黄色、紫色)の食用菊。紫色の食用菊のことを「もってのほか」又は「もって菊」といいます。なんでしょうか?菊は、「日本の国花です」。そして、今からおよそ一五〇〇前の飛鳥時代。当時、身分を色で定めていた『冠位十二階』という、制度が、聖徳太子により定められていました。この時、最上級の人に許された色が紫色です。国花を食べる!しかも、高貴な紫色のそんなことは、『もってのほか』だ。そんないわれがあります。

では、三色目はあるのか?

食用の菊の色は二色です。ただこの時期の献立には「三色の菊」なるものが存在します。では、三色目は何色でしょうか?

答えは「緑」。緑の菊のなんてないと思うかもしれません。これは春菊のことで、春菊の「菊」にシャレをきかせて献立のネーミングで使っているのです。

菊花酢飯

菊の花は茹でる時にお酢を使って茹でます。特に「もってのほか」はお酢を使うことで、より発色させ綺麗に仕上げることができます。そのため、もってのほか自体にも酸味が付きます。酢の物にしたり、酢飯に混ぜ、菊花酢飯として、秋の味覚、旬の秋刀魚や秋シャケ、紅葉鯛を寿司ねたにしても良いものです。

菊花蕪

蕪の皮を剥き、2〜3cmの厚みに切ったものの表面に深く、細かいカノコの包丁を入れることで、その部分が開き、咲いた菊のように見立てたものです。甘酢に漬け込み「御節料理」にいれることもあります。

重陽の節句の食べ物には、秋茄子を

9月にはいると、各地で秋祭りが行われるます。かつては、9の付く 9日・19日・29日に行われてきました。これらを「三九日(みくんち)といいこの日に、茄子を食べると、「中風(ちゅうぶ)を病まぬ」という言い伝えがあり、茄子料理を食べてると良いと言われています。

※中風=発熱・発汗・咳・頭痛・肩こり・悪寒

茄子の料理

茄子はとても油と相性の良い野菜です。衣をつけ油で揚げる、定番の天ぷら

ピーマン、もしくは、しし唐と豚肉を炒め味噌で味付ける「鍋しぎ」もおすすめです。

茄子には、千両ナスや長茄子のように細長いものや、小ぶりな小茄子、賀茂茄子のように丸いものもあります。丸茄子は、油で焼くか、油で揚げてから「田楽」にしても美味しいものです

茄子は、そのまま煮たり、焼きなすにしてから、あるいは油で揚げてから煮たらりします。茄子の煮物は面白いものです。

茄子の煮物については、別ブログにてまとめています

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