未分類

細魚(さより)|腹黒い

春の「お造り」3点盛りにおすすめ

御造りを3点も盛る時には、一つの基本パターンがあります。マグロなどの赤身、白身、そして、青魚。色合いや味のバランスを考えると3点盛りの3番目には欠かす事ができないものです。春にサヨリ、夏は、しまあじ、秋は、さんま、冬はブリがオススメです。

さよりの歴史

室町時代に、足利義光の専属料理人だった、大草三郎左衛門公次の大草流の料理をまとめた『大草家料理書』には、当時の武家の食文化を発祥を知ることができます。そのなかには、「生サヨリは刺身にしてよし、焼くなら、あぶりながら、醤油、酒で焼く。また刺身にするなら夏の時季、食べる時はタデ酢が美味しい」と書かれています。

江戸時代の生物学書『大和本草』にもさよりの形が書かれています。江戸中期以降には、サンマも「サヨリ」と呼ばれ、サンマをサヨリと偽って売られたそうです。そこで、サヨリを「真サヨリ」といったそうです。今でも西日本では、サンマを「サヨリ」と呼ぶところがあるそうです。

石川県の県の魚「さより」

石川県の能登。能登では、サヨリを「スズ」と呼びます。また、その土地に郷土料理に、サヨリと豆腐の入った澄し汁「サヨリのモゾコ汁」は、地元で親しまれています。平成7年に「石川県の四季の魚」に春の魚「カレイ」「サヨリ」に指定されています。

さより腹は黒い!!

あの人、なんなんだぁー?心の中は真っ黒な人。これっていわゆる「腹黒い人」ですよね。見た感じとは違う。サヨリは、細く、キラキラとしてとても、綺麗ない魚です。でも、包丁お腹を開いてみたら真っ黒。あの人、サヨリのような人だなと言われたら要注意です。

 

足利義光の食べたであろう『サヨリの刺身』

関連記事

この記事へのコメントはありません。