大学芋の色々
私が子供のころ、親が作ってくれた大学芋は、べっこう飴をからめたもので、時間がたつと、お皿にくっついてしまいます。表面がバリッと雨で覆われてた大学芋が私は好きでした。ちなみにですが、大学芋の蜜をトロッと作るには、べっこう飴にいれる水の量で決まります。お醤油をいれると、風味良く仕上がります。そのコツも動画で紹介もしています。
丸十って何?
薩摩芋は、甘いことから甘薯とも言われています。他にも「丸十」と読んだりもするのですが、これは、なぜでしょうか?ヒントは薩摩芋の産地、鹿児島にあります。江戸時代の鹿児島は、藩主、島津氏の収める「薩摩藩」です。この島津の家紋が「◯(まる)に十」なのです。
もう、お分かりでしょうか?丸十家紋の薩摩藩の名産が甘薯、ここから薩摩芋と言われるようになりました。幕末の英雄、西郷隆盛も好んで食べたのでしょうか?
ビタミンCと食物繊維
さつまいもに含まれるビタミンCは、熱に強い特性があるといわれています。食物繊維もまた、不溶性食物繊維は大腸を刺激し、排便を良くします。
ここまで来て、薩摩芋とオナラの関係をお話しします。そもそもオナラは、口から食べ物をいれた時に、吸い込む空気と、小腸で消化できなかったもの(食べカス)を、大腸で腸内細菌が分解する時にできる、ガスがオナラです。サツマイモの成分であるデンプンが消化されにくく、 腸内細菌と腸の動きが多くなり、ガスが発生しやすくなり、オナラが出やすくなります。薩摩芋の皮のすぐ内側に含まれる、ヤラピン。ヤラピンの酵素がサツマイモの消化を助けるので、オナラも出にくくなります。
薩摩の芋づる、肥後の引き倒し
薩摩(鹿児島)の人達は、みんなで成功者を出そうと盛り立てて協力しあっているそうです。成功した人は自分の周りの幸せにしていく。この様子が、人とのつながりを、芋のツルに例え、芋づる式に引き上げ幸せになっていくことなのです。反対に、肥後(熊本)の人は、成功したり人や、現才能のある人を、引きずりおろして邪魔する。だから有能な人が育たないそんな例えです。
大学芋由来
大学芋という名は、大正〜昭和にかけて。東京、神田の学生街で、大学生が好んで食べていたたといわれます。大学芋の由来には諸説あります。
1、帝国大学学生が学費をだすために、作って売った
2、当時、帝国大学の赤門の前にあった、三河屋という「ふかしいも屋」があり、大正初期に、蜜にからめた芋を売ったのが、大学生の間で人気なった。三河屋は、門前で営業していたため、早稲田大学のある高田馬場周辺が発祥ともいわれている
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