松風焼き(由来)
松風焼き、実は、能の「松風」という話に由来しています。平安の時代に「在原行平」(ありはらのゆきひら)小倉百人一首のひとり中納言行平のこと)と「松風」という娘が、須磨の浦という場所で恋に落ちました。そんなある日、行平は都に帰らなくてはならなくなりました。松風は行平がもう帰って来ないと知りながら、須磨の浦の浜辺で一本の松の木を行平だと自分に言い聞かせたそうです。
この様子を「松風(待つ風)ばかりで浦さびし」とよんだのです。
松風という料理はで、表面にけしの実を振り焼き上げたものです。しかしその裏面(浦)には、何もついていなくさみしいものです。裏(浦)がさびしい=「松風」と名付けられました。松風には、「裏が無い」つまり、「かくし事がなく正直な様子」その年一年の、悪いことをせず、真っ直ぐに生きて行きこうという思いが込められています。
帆立は何故?ホタテ?(由来)
ホタテは世界中で食べられている貝です。中国では、ホタテの貝を扇に見たたて「扇貝」。英語で”scallop”と呼びます。日本では、貝殻の一片を帆のように開いて立て、風を受けて水上を帆走する帆掛舟(ほかけぶね)から、帆立と呼ぶと言われています。旅立ちの帆を立てた箱舟は、旅立ち、チャレンジを意味しています
栄養
ビタミンB1
ホタテにはビタミンB1が含まれており、糖の代謝からエネルギーにかえる働きを助ける、疲労回復効果と、脳内で神経を伝える物質を正常に保つち集中力アップさせる働きがあるとされています。z
タウリン
タウリンは、さまざまな臓器に分散しています。そのため、タウリンをしっかりと摂ることで心臓や肝臓などのはたらきを高めることが期待できます。
タウリンは胆汁酸と結びついて排出が促されると、血中のコレステロールは消費さ、血液がサラサラになることが期待させています。
記憶に残る、思い出の京都の和菓子
京都と和菓子というと、八橋や練り切りなどの生菓子を思い浮かぶ人が多いと思います。私の中では、6月に無病息災を願い食べる「松風」。生麩をつかった、麩嘉さんの「ふまんじゅう」、塩豆が美味しい、双葉さんの「豆餅」。そして、松屋常磐さんの「味噌松風」です。カステラとはまた違う、しったり、しっとりしたスポンジ部分、ほのな味噌の味わいが美味しい和菓子です。
帆立松風
五時(旬) | 夏(春) | |
五味 | 苦 | 薬膳の分類 |
運気 | 恋愛 | 真っ赤色とハートの形 |
五色 | 赤 | 真っ赤色 |
五臓 | 心臓 | 心を示すハートの形 |
五曜 | 火 | |
五性 | 寒 | 夏場の暑い季節、体温を下げる作用 |
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